書名 |
明治三十七八年海戦史 |
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巻数 |
上下2巻 |
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編集 |
軍令部 |
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出版 |
春陽堂 |
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出版年 |
昭和九年 |
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付図 |
挿図、写真数十枚 |
海軍の公刊戦史です。こちらは陸軍に比べて分量が少なく、明治版が全4巻(戦史3巻+医務衛生編1巻)、昭和版が上下2巻(明治版の戦史部分を2冊に集約)です。今回紹介するのは昭和版の戦史で、上巻は開戦から黄海海戦まで、下巻は蔚山沖海戦から日本海海戦までが収録されています。陸軍の戦史と比べると挿図は少ないのですが、その代わり画質の良い戦時中の写真が十数ページほど掲載されています。明治版が国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで閲覧可能です。
昭和版は古書市場でも流通量が多く、状態にもよりますが上下巻揃いで1万円〜2万円で入手可能です。明治版は流通量が少なく、戦史1〜3巻揃いで4万円前後。4巻は見たことが無いので値段は分かりませんが、かなり高値がつくと思われます。明治版の1〜3巻は2004年に芙蓉書房出版から復刻されていますが、定価78750円と古書以上の値段がついています。特にこだわりがなければ、昭和版でも十分だと思います。
昭和版の外観写真です。書籍の保存状態は良好ですが、外函は写真には写っていない背表紙側に大きめのひび割れがあります。この状態で入手価格は1万5千円でした。
「明治三十七八年海戦史」の外函。
外装。紺色に背表紙は金文字。表紙は錨の模様が描かれています。
陸軍の公刊戦史と違い、写真も十数枚収録されています。
主要海戦の航路図が折りたたまれた状態で多数収録されています。
− 内容 −
上巻 第一編 旅順口ノ露国艦隊ニ対スル作戦 第二編 陸軍トノ共同作戦 |
下巻 第三編 浦鹽斯徳ノ露国艦隊ニ対スル作戦 第四編 日本海海戦 第五編 日本海海戦後ノ作戦 第六編 平和克復 |