2015年4月11日、就役したばかりの「護衛艦いずも」が一般公開されました。抽選枠9000名に対し応募は4万人以上だったとのこと。運良く当選したので、子供達と初めての護衛艦見学に行ってきました。「いずも」そのものは当サイトの内容とほとんど関係がありませんが、見学後に記念艦三笠へも行っているので、ついでに「三笠」の記事に混ぜています。
海上自衛隊最大と言われるだけあって近づくとすごい迫力です!
「いずも」という名前は二代目で、初代は上村艦隊の旗艦として蔚山沖海戦、日本海海戦に参戦した装甲巡洋艦「出雲」です。明治43年4月から12月までの短い期間ですが、秋山真之も出雲艦長を務めていました。
正確な図面を持っていないのでシルエット図での大まかな比較になりますが、護衛艦「いずも」の全長は装甲巡洋艦「出雲」の2倍。ちなみに護衛艦「いずも」は旧海軍の空母「飛龍」より大きく、「加賀」とほぼ同じとのこと。
「いずも」内部の格納庫。とにかく広い!写真左側では自衛官の方が飲み物や限定グッズを販売していました。残念ながらグッズは午前中の早い段階でほとんど売り切れ(残弾ナシ)。午後は帽子が残っていただけでした。
一度艦尾で折り返して艦首方向に進むと艦載機運搬用の第一昇降機があります。
一般公開ではこの昇降機に乗って甲板に上がることができます。巨大な甲板の一部がせり上がっていく様子は迫力があります。
上がった後、甲板から大勢の人々が上がってくるのを見るのもなかなか面白いものでした。甲板が近づくと艦橋が見えてくるので、みんな一斉に同じ方向にカメラを向けています。
さて、上がった後の飛行甲板。こちらもとにかく「広い」と言うしかありません。艦上に居るというより、高台にある滑走路をただ歩いているだけというような感じでした。
いずもは単艦としての戦闘能力は低く抑えられているようで、兵装はCIWSとSeaRAMが2機ずつあるだけ。個人的に多少物足りなく感じてしまったのは、記念艦三笠や模型などで旧海軍艦艇のゴチャゴチャした武装ばかり見てきたせいかもしれません。
ヘリコプターや搭載車両など艦上を一通り見学した後、再び昇降機で格納庫へ。降りる途中、ふと前方を見るとなぜか馬の被り物をした人が座っていました。
この日は何度か出現していたようです。自衛隊の方だとは思うのですが、ちゃんと上官の許可を取っていたのかなあと、人ごとながら少し心配になったりもしました。
降りた後の出口付近では、小学生以下の子供だけお土産のペーパークラフトが配られていました。簡易版なので艦橋はペラッペラですが、船体はよく出来ています。
いずも見学後は記念艦三笠へ。子供達と来るのは約3年ぶりです。半年ほどスペシャルドラマの再放送で予習してきただけのことはあり、公園到着と同時に東郷平八郎像に駆け寄る子供達、艦内では速射砲を操作し始める子供達、企画展の戦艦模型を見始めた頃に少し飽きて「バルチック艦隊は?」と急かす5歳の娘、艦橋で「ここが真之が立っていた場所だよ」と説明すると「秋山?」と即反応した5歳の娘・・・、教育の方向性を若干間違えたかもしれません(娘は少しだけ歴女&艦娘化し始めています)。
息子はデジカメで色々と撮影していましたが、構図がイマイチだったり手ぶれが多かったりで、まともに撮れたのはこの一枚だけ。
この日の三笠は改修中で、艦橋の床板が張り替えられている途中でした。真新しい板には少し違和感があり、息子も「少しボロい方がいいのにね」と言っていました。
一通り見学したあと、公園内の遊具で30分ほど遊ばせて、夕食を食べに横須賀海軍カレー本舗に行ってきました。通された場所は相席でしたが、中央の三笠模型が置いてあるテーブル。店内のテレビでは、字幕放送ですがNHKスペシャルドラマが放映されていました。
海軍カレーと正面にZ旗、三笠模型。海軍カレーなので牛乳とサラダがついています。
カレーを食べてこの日の海軍ツアーは終了。いつも通りお父さんの趣味に引きずられた子供達でしたが、それなりに楽しんでくれたようでした。息子は返信ハガキが届く数日前から「いずも」見学を楽しみにしていたし、男の子だからこういうのは好きなんだろうなとは思いますが、娘が最後まで飽きず、それどころか三笠でお兄ちゃん以上に興味津々だったのが意外でした。
次もほどほどにですが、子供達の歴史教育ということでどこかに連れ出そうと思っています。
いずもグッズが入手できなかったので、お土産は缶詰の自衛隊カレー。「きりしま」「ひゅうが」「潜水艦部隊」「しらせ」の4缶セットです。
見学から2ヶ月後にハセガワから発売された護衛艦「いずも」のプラモデル(奥)と、フォーサイトから販売されていた装甲巡洋艦「出雲」(手前)。
同じ1/700の戦艦三笠、戦艦大和と並べたところ。ちなみに大和はフジミ製です。