「坂の上の雲」登場人物
五十音順一覧表 【き】

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清河純一【きよかわじゅんいち】


出身地

鹿児島県

海軍兵学校

26期

生没年

1878年〜1935年

海軍大学校

甲種5期

最終階級

海軍中将

日露戦争時

連合艦隊参謀


 海軍兵学校を卒業後、浪速、浅間乗組みを経て、明治34年には三笠回航委員として渡英。日露戦争では浅間分隊長として出征するが、黄海海戦後に第一艦隊参謀に転任。連合艦隊司令部の一員として日本海海戦に参戦した。飯田久恒と共に真之の逸話を多く語り残している。
 戦後に海軍大学校を首席で卒業し、音羽副長、横須賀予備艦隊参謀、軍令部参謀、海大教官、第二艦隊参謀、第5戦隊司令官、舞鶴要港部司令官などを歴任。ワシントン軍縮会議随員や国連海軍代表も務めた。昭和6年に中将で予備役編入。

キザな清河

 山本五十六、米内光正と共に「海軍左派三羽烏」と称された最期の海軍大将 井上成美は、歴代海軍大将に対して辛口の評価をしたことで知られている。彼から一等大将と評価されたのは山本権兵衛と加藤友三郎だけ、東郷平八郎など他の大将は二等、三等扱いであった。その井上が『小柳資料』の中で清河について次のように語っている。
『清河純一中将はキザで、私は嫌いであるが、大正十年私が駐在でフランスにいたとき(清河中将は当時大使館付武官)「ここから日本をみていると、万世一系国威発揚などまではよいが、神の選民だ御国の光輝かせなどと呼号するに到っては、傍若無人と云わなければならない。結局教養の問題だよ。我が身を顧みず独りよがりを言っても駄目だ」と言われたが、なるほどと思ったことがある』。
 清河のどのような言動がキザであったのかは書かれていないので不明である。