書名 |
幕末・明治・大正 回顧八十年史 |
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巻数 |
全24冊(うち1〜22輯所有) |
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編集 |
大澤米造 |
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出版 |
東洋文化協会 |
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出版年 |
昭和8年〜 |
ペリー来航から幕末、明治、大正の約80年間を当時の写真で振り返る資料。中学・高校の日本史資料集のような構成になっています。例えば「坂本龍馬・中岡慎太郎の遭難」と題したページには、龍馬と中岡の肖像写真、暗殺現場の部屋、遺品、墓所などの写真が掲載されています。
この他にも、著名人の肖像写真、当時の街並みや文化が分かる写真も多く、幕末・明治史好きの人はかなり楽しめる資料だと思います。ただ、梟首や磔など刑場の写真まで載せなくてもいいのではないかと思うのですが・・・。
「文藝春秋臨時増刊 「坂の上の雲」 日本人の奇跡」で担当したグラビアページ「古武士の肖像 児玉源太郎×広瀬武夫」に掲載した明治初年の児玉源太郎はこの資料が出典元です。
古書市場での価格は、1冊あたり1000円〜2000円ですが、1冊ごとのバラ売りは少なく、だいたい数冊〜十数冊の纏め売り、または合本販売となっています。全24巻揃いになると2万円前後です。大正期以降に興味がなければ15輯まで揃えれば十分かと。