秋山兄弟の伝記など、管理人が所有している古書はほとんどがインターネットで購入したものです。入手方法は2通りあります。
以下のサイトで加盟古書店の在庫状況確認や古書の検索、注文が行えます。
検索でヒットする古書の数は「日本の古書店」の方が多いのですが、「スーパー源氏」では時々安価なものが出回っていることもあります。
秋山兄弟の伝記を検索した場合、戦後に出版されたものが大半を占めています。戦前のものは多いときでも1〜3件ヒットする程度。個人的な経験上、一般的な相場と流通量は以下の通りです。
相場 |
流通量 |
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「秋山好古」 |
5000〜10000円 |
かなり少ない |
「秋山眞之」 |
4000〜10000円 |
ほとんど無い |
「提督秋山眞之」 |
3000〜 7000円 |
少ない |
この他にも、戦前の伝記や戦史、全集などが出回っています。東郷や大山の伝記は数千円〜三万円。なぜか高いのが本郷房太郎の伝記で、1冊三万円!司馬さんが「坂の上の雲」のあとがきで「目方で売る紙クズ同然の値段だった」と言っている「明治卅七八年日露戦史」全十巻はなんと十万円以上!!
正岡子規の本もあります。戦前に出版された「正岡子規全集」は、大正期のものと昭和初期のものがあり、それぞれ十数巻〜二十数巻セットで数万円。「人々の跫音」でも出てくる、司馬さんらが監修した昭和40年頃の「正岡子規全集」は、全巻揃うとこれも十万円以上!!
古書の価格は店によってかなり違う場合があります。例えば「機密日露戦史」。これは昭和40〜50年頃に出版されたもので(最近再版された)、原価は六千円。しかし、古書店での価格は七千円〜一万円前後。私は運良く原価で購入できたのですが、付図も全部揃っていて、状態もいい方でした。安ければ状態が悪いということでもないようです。結局、何が値段を左右しているのかよく分かりません。
ネットオークションでも、日露戦争関連の古書が出品されています。ほとんどのものが写真によってある程度状態の確認ができます。また、古書店よりも安く入手できることもあります(逆に、一気に値段が跳ね上がってしまうこともありますが)。「明治卅七八年日露戦史」「明治卅七八年海戦史」などの公刊戦史が市場価格より安く出品されていることもあります(私は陸版1万円、海版1万5千円というお買得価格で入手できました)。「日本の古本屋」などで市場価格を調べた上で入札することをお勧めします。
※注意
インターネットでは手軽に購入できる反面、実際に届くまでその状態が分からないという問題点もあります。トラブルを避けるためにも、購入前に書店、出品者に商品の状態(保存状態、ページや付図の欠落など)を確認しておきましょう。基本的に、戦前のものは汚れやページの破れがあるのが当たり前です。死んだ虫が挟まっていることもよくあります。
【2011/2/18追記】
最近Yahoo!オークションで出品された「明治三十七八年日露戦史」に於いて、当サイト掲載の現物写真と解説文が無断転載されていたことが分かりました。当方所有の公刊戦史は保存状態が良いのですが、その出品物は別写真で明らかに背表紙の剥がれが見られたため、、当サイトの写真を転載することで保存状態を良く見せようとしていた可能性もあります。ドラマ放映に伴い悪質な業者が増えているのでご注意ください。
インターネットで購入する場合は、書店と違って手元に届くまで内容の確認ができません。購入すべきか悩んだ場合は、まず下記のサイトを参照することをお勧めします。
MV STORIA
日露戦争関連資料、特に海軍資料の情報に関しては一番充実しているサイトです。
私も古書購入で迷った際には、必ずMVさんの書籍情報や書評を確認しています。
近代デジタルライブラリー
明治期の書籍については、こちらで中身を全て確認できる場合があります。
当サイトでは、蔵書については簡単な内容紹介と、一部内容の掲載しかしていません(昔から読書感想文が苦手なうえに、1冊ずつ全ての書籍に関する情報を入力する根性がないので・・・・)。しかし、個別のご相談には応じますので、例えば「日露戦争写真画報の△△巻の購入を検討しているが、どのような写真が載っているのか教えてほしい」とか「子規全集のうち○○が収録されている巻だけ購入したいので、何巻に収録されているか教えてほしい」というようにご連絡いただければ、調査および場合によってはサンプル写真の送付などを行います。