ナヒーモフの主砲

坂の上の雲 > 「坂の上の雲」ゆかりの地 > 東京 > ナヒーモフの主砲


 日本海海戦で沈没した装甲巡洋艦ナヒーモフの主砲が、船の科学館の屋外展示場に展示されてます。場所は新交通「ゆりかもめ」の「船の科学館駅」から徒歩2、3分、船の科学館本館とシーサイドプールの間にあります。船の科学館の公式サイトに載っている屋外展示場案内図では記載がありませんが、位置はCとDの間です。看板も小さく説明書きも簡単なものしかありませんが、これもNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」で日本海海戦のシーンが放映された後は目玉展示物として扱いが変わるような気がします。
 さて、なぜこんな巡洋艦の主砲が引き上げられたのか、気になって調べてみたところ、意外なことに「沈没船の財宝」が目当てだったようです。昭和初期、「大量の金塊を積んで沈んだナヒーモフを引き上げて財宝を手に入れよう」と投資家を勧誘する詐欺事件が起こり、さらに昭和55年には日本船舶振興会の笹川会長が資材を投じて引き揚げ作業を行ったものの、結局財宝は出てこなかったようです(ナヒーモフが財宝を積んでいたという話自体、あまり聞いたことがないのですが・・・)。この主砲はその時に一緒に引き上げられたもののようです。ちなみに、本館を挟んで反対側の屋外展示場には同じく沈没した戦艦陸奥の主砲が展示されています。


ナヒーモフの写真

交通案内

ゆりかもめ「船の科学館」駅から徒歩数分。船の科学館敷地内のプール入口付近にあります。