三笠復元50周年

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 2011年の5月27日、この年は記念艦三笠の復元50周年という事で、記念式典と祝宴が開催されました。3年ぶりの三笠行事参加です。

三笠復元50周年記念式典(於:三笠講堂)

 当初は日本海海戦100周年記念式典同様に屋外会場で開催される予定だったそうですが、4月に屋内講堂への会場変更が三笠のHPで通知されていました。5月27日のイベントは2005年から何度か参加していますが、講堂での式典参加は今回が初めてでした。
 300席以上の講堂は満員。立ち見も出たほどです。式典は13時30分に始まりました。

三笠復元50周年式典

 国歌斉唱、黙とうに続き、三笠保存会会長、来賓祝辞(米国第7艦隊司令官、横須賀市長など)、来賓紹介、祝電披露という流れで約1時間で終了しました。

三笠復元50周年 記念植樹

 式典終了後に公園で記念植樹が行われました。立ち位置が悪く、よく見えませんでしたが・・・。
 この日は到着時間が遅かったので、艦内見学は断念。全面塗装工事を終え、前部艦橋の測距儀や無線電信室などが復元されて見所も増えているそうです。
 例年通り海軍コスプレの方々も何人か艦上に見えたのですが、今年は白ヒゲの東郷長官に扮した方も居ました。遠くから見ただけですが、注目度は高かったようです。

復元50周年記念祝宴(於:メルキュールホテル横須賀)

 式典後にMVさんと合流し、会場のメルキュールホテルへ向かいました。日本海海戦100周年記念祝宴の会場と同じ場所です。ちなみに、100周年の時は偶然 戸高一成さんと一緒にエレベーターに乗ったわけですが、今回は式典で来賓として祝辞を述べた第七艦隊司令官バンバスカーク中将と一緒になりました(その時のエピソードはMVさんの掲示板で紹介されていますのでそちらをご覧ください)。

三笠復元50周年祝宴

三笠復元50周年祝宴会場

 会場の光景も6年前の祝宴とほぼ一緒。MVさん、MVさんの知人の方と歓談しつつ、あとはいつも通りひたすら呑んでいました。以前の式典でお会いした井出さん、保存会事務局長の小山さんに久しぶりにお会いしてきたほか、前年に水交会で行われた「市来会」に参加した際にお会いした平間洋一さんにもご挨拶をしてきました。
 3年ぶりの参加という事で近況報告も兼ねて色々と話をしていたわけですが、やはり話題の中心となったのが3月の震災。小山さんに伺ったところ、震災や計画停電で3月、4月の三笠営業にも影響が出ていたようです。


三笠復元と保存の意義

 三笠保存会の増田会長は式辞の中で『「三笠」復元の目的は、「三笠」を往時の姿に復するだけではなく民族精神の昂揚に資するためであり、換言すれば、日本人として、自尊自重の精神、誇りと自信を取り戻すことにあったことは申すまでもありません』と述べています。現在の三笠は構造物の大半が戦後に作られた「レプリカ」のようなものですが、命がけで戦った先人達の足跡、復元のため立ち上がった方々の思いを伝えるモニュメントとしての存在意義の大きさを、この式典を通じて知ることが出来ました。
 復元に携わった方々と、その後の船体保存に尽力されている三笠保存会の方々に敬意を表すとともに、これからも三笠が「日本人としての自尊自重の精神、誇りと自信」の象徴の一つであり続けることを願っています。


記念品、お土産

 今回の式典・祝宴出席者に配られた記念品は 扇子「三笠」艦橋の図 でした。

扇子「三笠」艦橋の図 外函

扇子「三笠」艦橋の図

 裏面には東郷平八郎直筆の「皇国興廃在此一戦 各員一層奮励努力」の書が印刷されています。帰宅後、さっそく本棚に飾っておきました。



 受付の隣では、地元郵便局の方が 復元50周年記念切手 を販売していました。明治期の写真を中心にした切手シートと、記念艦となった後の写真を中心とした切手シートの2種類が販売されていたので、明治版を購入。

三笠復元50周年記念切手



 切手購入のおまけとして、ポスト型の貯金箱をもらいました(赤が品切れだったので青を)。

ポスト型貯金箱

 家を出るときに息子から「お土産お願いね」と言われていたので、これでもいいかなと思って渡したところ、意外と大喜び。さっそく「献金してくださ〜い」と小銭を要求されました。