書名 |
日露戦史大全 |
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編集 |
宮部力次 |
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出版 |
博信館 |
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出版年 |
明治三十八年 |
陸海軍の公刊戦史は高価で絶対に入手できないと思っていた学生時代、代用品として購入した資料です。入手目的の一つは見開きにある主要将官の肖像写真。
公刊戦史ほどではありませんが、各戦闘について詳しく書かれているほか、日露両軍司令官から本国に宛てた報告電文も掲載されているので、当時はこれでも重宝していました。古書市場での価格は2000円〜3000円程度。最近、近代デジタルライブラリーで閲覧可能になりました。
我が家の蔵書は保存状態が悪いため、表紙部分が剥がれています。剥がれた表紙の裏側を見たところ、他の書籍の表紙やページを転用している形跡がありました。
上巻の背表紙裏側
下巻の背表紙の内側
上巻の表紙は、「化学計算法解説 全」という書籍の表紙を裏返して再利用したようです。また、下巻の背表紙には日露戦史大全の一部のページ(印刷ミスか何かで余ったもの?)が補強用に貼られています。
書名 |
日露戦史 |
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編集 |
小松ス二 |
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出版 |
尚武館 |
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出版年 |
明治三十九年 |
上記の「日露戦史大全」よりも前に購入した書籍(記憶が曖昧なのですが、一番最初に購入した古書資料かもしれません)。「日露戦史大全」同様に主要将官の写真もありますが、内容のほうは充実しているとは言い難いものです。オークションで2000円くらいだったと思います。
この他にも、民間から出版された「日露戦史」がいくつかあるようです。「公刊戦史まで買う必要はないが、何か一つ古書としての『日露戦史』が欲しい」という場合は、この程度のものでも十分だと思います。