石川啄木に関する記述は「坂の上の雲」1巻の2ページ目に出てきます。文中にある「その故郷に対し複雑な屈折」とは、中学時代の退学処分、寺の住職であった父親の宗費滞納事件による一家退去、代用教員時代のスト騒動による退職などの体験を指していると思われます(後に啄木は「石をもて追はるるごとくふるさとを出でしかなしみ消ゆる時なし」と詠んでいます)。 故郷を懐かしんだ短歌「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」の歌碑は、上野駅15番線車止め前。中央改札から入ってすぐのところです。