〜 仰臥漫録より 〜
湿気多く汗ばむ日なり秋の蠅 ただでさえ暑苦しいのに、ハエまで飛び交うこの季節。 秋の蠅一つ二つ病人をなやます 子規にとってはかなり鬱陶しい存在だったらしい。そこで、 秋の蠅叩き殺せと命じけり おそらく、八重と律が命令されたのだろう。しかし・・・、 秋の蠅 殺せども猶 尽きぬかな 八重と律の奮闘(?)の結果、 秋の蠅蠅たたき皆破れたり そこで子規が一句。 秋の蠅追へばまた来る叩けば死ぬ そのまんま・・・。